氷河期男の咆哮

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【2年目せどり日記】せどりに重要なのは経験 or ツール?

せどりって漁師っぽくないですか?店舗にしろ電脳にしろ、なにがしかの道具を携えて大海原に漕ぎ出し、時には回転の速い人気商品を、時には利益ドカンの大物を探してエンドユーザーにお届けするという点は同じですよね。

そこで重要になってくるのが勘であったり、アンテナの貼り方っていう経験値によってやるのか、そんなもんは帳消しになるぐらい便利なツールでもってせどるのか。

TVの特番でたまに漁師の一攫千金ものを見かけますが、あれはすべて船の設備に頼ってわけではないでしょう。魚群探知機があれば誰でも大儲けできるのであれば、みんな千金を手にすることになりますから。

せどりがツールを使えば誰でも簡単に金もうけできるわけじゃないの理屈は同じじゃないですかね。

道具に頼るプロはいない

僕のこれまでの経験からなんですけど、便利なツールばかり追いかけてると「ツール地獄」に陥ります。情報発信者のLINE@に登録しまくっている方はご存知でしょう。

無限にツールの案内がやってきますね。セミナー→使用制限ツール配布→完全版&コンサルっていうのが誘導の王道。

商品を完全な状態で出さないっていうのもマーケティングの手法で、まぁそこはみなさんうまくセールスしますよね(笑)

「今日申し込んでくれた方には特別価格で!!」ていうお決まりのフレーズにもついつい吸い込まれそうになっちゃたりもするし。

経験がない人ほど垂涎ものなわけですが、やっぱりツールだけに頼る他力本願状態では結果出にくいと思います。

ツール使ったらまぁほぼ仕入れ商品カブりますから、価格競争が起こるわけで、結局いちばん得するのは当たり前ですけどツール売ってる人です。

ツールで得する人=ツール販売者ということをわきまえて、あくまでもツールは道具だとうことを忘れてはいけません。

バットやグローブにすべてをお任せするプロ野球選手はいないように、せどりも同じであくまでも自力がないと現役は続かないと思われます。

かくいう私がこの1年間LINE@とツール情報で右往左往してきて、いい加減腹立ってきたもんだからこんなこと言ってます。

ツールのメリットは時間短縮

誤解しないで頂きたいのですが、ツールを全否定するわけではないです。価格改定ツールなんかはどう考えても必須ですし、最大のメリットである時間短縮はツールなしでは得られません。

なんやかんやと金を払ってきましたが、無料ツールレベルでも仕入れは十分可能じゃないかと、最近になってやっと感じるようになりました。

拙いながら毎日アホみたいに回転のよい売れ筋商品を眺めてたらド素人ながらにも傾向と対策が見えてきたからです。これぞ経験。

それこそ初めは未知の大海に泥船で漕ぎ出しているようなものでしたが、少なくとも航海図ぐらいはゲットしたのかなと思います。

見つけたときの押し引きのバランスも失敗があっての賜物です。利益商品発見してパブロフの犬状態で縦積みしたらAmazon在庫復活で死亡なんてのはよくある話ですが、最近は被害最小限に食い止めるようケアできるようにもなりました。

得するためにやってるわけですが、損しないことも大事。なんていいながらAmazonの在庫切れを首を長くして待っている長期在庫君たちを抱えてますが。

まあとにかく経験って成功より失敗の方が後々活きてきます(立ち直り可能な失敗に限る)。毎日のルーティンで地力を底上げして道具をうまく使いこなしていこうという次第です。

そうしたらまたツールを俯瞰的に見られるようになって、よりうまくチョイスして使っていけるんじゃないかなと思ってます。

というわけで、長々と書いてきましたがやたらと漁を出してきたのはこの本と無理やりこじつけてやろうと思ったからです。

もちろんまったくせどりとは関係ないんですが、読んでてせどらーのことを思ったのも確かです。

漁で質素な生活を営む年老いた船頭と船員たち、そして物語の中心となる唯一の若手船員が、振って湧いてきたビッグビジネスに翻弄されてっていう物語。

専門技術を有した年老いた船員たちの話を読んでると、この先せどりのプレイヤーとしていつまでもガンガンやっていけるわけではない、ケツが決まってるんだと自己投影してしまいました。

まぁ身も蓋もなく救いのないストーリーなんですが、僕はけっこうこういうのが好きでして、西村賢太さんのゲスい主人公が受け入れられる方は好きなんじゃないでしょうか。

邪な人間とお付き合いするのはごめんですが、人間の邪な部分にスポットが当てられた本は好きなもので。なかなか味があっておすすめします。

というわけで、今週は体調が回復して読書も仕事もええ感じに捗ってるんで、この調子で頑張って行きたいと思います。閲覧ありがとうございました。

 

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