氷河期男の咆哮

ロストジェネレーションサラリーマンがお送りする育児、書評、時事情報です。

せどりもブログも習慣化が命

お盆休みも本日でお終い。20%オフのBOOKOFF仕入れに勤しむこともなく、子供たちと海へ山へ!行くこともなく。ただただ眠りこけてました。

セールはどうも行く気がしません。僕は非日常があまり好きではないので。子供たちは母ちゃんと一緒に帰省してましたので、時間は腐るほどあったのですがオーバーホールに充てました。

こんなにたくさん眠れることないですからね。ちびっこがいると朝7時には叩き起こされるので。睡眠て最も幸せかもしれない。

さて、中古本せどりを始めてからすっかり疎かになっていた読書&書評ですが、慣れてちょっと時間ができたのでチビチビ読んでます。

一冊についてガッツリ書くのはどうにも腰が上がらないので、量をこなすためにサラッと書いていくことを心がけることにしよう。ついでに中古相場なんかも載っけておきます。

目次

海の地政学──海軍提督が語る歴史と戦略

とにかくここ数年「地政学」に関する本が多いですね。僕はそもそも投資をしてるときに聞く「地政学的リスク」ということばで知りました。

著者はアメリカの海軍出身でNATO欧州連合最高司令官を務めたというジェイムズ・スタヴリディスという男です。なんとなく凄いことは肩書でわかりますね。

当然ながら「アメリカ目線」なのでやや中立性に欠けるように思えました。「爺さんの思い出海物語」みたいな感じなので地政学の入門書としてはよろしくないかもしれませんが、それなりに面白いエピソードもあります。

社会って別々に学ぶからおもんないんですよね。地理・歴史・政治・経済なんて別個で考えるもんじゃないんです、そもそも。

同時に学んでこそ理解度も面白さも増すってもんです。未だもって世界史が東インド会社で止まってることが情けないかぎりです。

定価¥2376 中古価格¥1050~

まぁまぁ価値ありますね。地政学の底力といったところでしょうか。

 

新宿ナイチンゲール

これは内容知らずに読んだので聖母のような女性が主人公で次々と新宿の荒んだ人たちを癒していくお話だと思ってました。が、大間違い。荒んでるのは主人公でした(笑)

主人公桑原ひまりはネットカフェで寝泊まりするフリーランスのナース。困っている病人たちに繰り広げられる塩対応には笑いすらこみ上げてきます。

ナースに知り合いが何人かいますが、天使が務まる職業じゃないですよね。彼女たちはまるで戦士です。

そんな戦場に倦んで隠遁看護師をしているのが主人公です。僕は本書を読んでむしろ共感しました。

弱さも汚さもエロさも全開にする看護師。それが人間じゃないですか。現役ナースにオススメしたい本です。

やたらリアリティある看護師だと思ったら著者の小原周子さんは現役ナースなんですね。本業に支障ないんでしょうか(笑)

gendai.ismedia.jp

定価¥1566 中古価格¥360~

出品者数の割に中古価格が悲惨ですが、もうちょっと評価されてもいいと思うんですけどねー。 

 

ゲームの王国 上

本書は狂気の独裁者ポル・ポト時代のカンボジアを題材にした創作です。ポル・ポトについて一応書いておくと1970年代、彼の政権下で知識人が皆殺しにされたのを始め、虐殺された国民は200~300万人と言われています。

カンボジア人のおよそ1/3の命が奪われ、未だに人口ピラミッドに影響を与えてる、そいう言われた時代の話です。

まだ僕は上巻しか読んでなくて下巻を楽しみにとってるのですが、漫画やエンタメ系の小説が好きな人なら楽しめるとでしょう。

本書は吉川英治文学新人賞候補になり山本周五郎賞を受賞。審査員である京極夏彦さんや角田光代さんが絶賛されています。

どうも下巻の評価が低くて気になるところではありますが、期待したいところです。上巻では片鱗を見せるに止まるのですが、「SF作品」と評されているので下巻でガッと変わってくるんでしょうね。

定価¥1944 中古価格¥1550~

大ヒットというほど売れているわけでもないので、価値は高いようです。

習慣化するということ

というわけで、こんな感じでゆるーくでもせっせと書いていけたらいいなと思います。眠りこけていた休暇ではありましたが、同年代の友人との会食であらためて気づいたことがありました。「習慣てまじ大事だよね」って。

人間は明日も今日と同じことをやりたいと脳が求めると言います。だから僕の禁酒も減量も永久に成功しないんだと。いきなり酒を止めたり食うのを止めるとしばらく続きますが、必ず揺り戻しがきてスタートに戻ります。

いつもと違う自分にストレスを受けるからです。だから酒3杯を2杯に、ポテトLをMにみたいなマイナーチェンジで慣らしていくことが、長い目で見ると有効なわけです。

中古本せどりが比較的うまくいってるのは毎日コツコツやってるからだと思います。「3日に1回おもいっきり仕入れるぞー」みたいなやり方は多分ダメです。特に意志薄弱な僕のようなタイプの人には。

在庫も経験値も毎日なんの負荷もなくやれば必ず積みあがっていきますから。ブログもそうなんですよね。気合い入れてちゃんとしたやつ1記事とかやってると続かない。

できる人はそれは天が与えし才能です。ちゃんとしてない記事をコツコツ続けることでちゃんとした記事が書けるようになるんだと思います。

ルーティンが人生を作る。そんなことに今さら気づいた夏休みでございました。

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