氷河期男の咆哮

ロストジェネレーションサラリーマンがお送りする育児、書評、時事情報です。

小説から始まりノンフィクション漬けになっていると一周戻って小説戻りたくなる

読書の始まりはそもそも小説からでした。司馬遼太郎さんとか浅田次郎さんとか東野圭吾さんなどものすごく入りやすい所から。

ノンフィクションなんてなんの興味もありませんでしたが、年齢も40に近づいてくるとだんだんこの世に本当に起きたことや起きていることの方が、作り話よりよっぽど奇々怪々だと思うようになり、気づいたら読書の9割がノンフィクションになっていました。

そうすると今度は揺り戻しが来て、やっぱり作り物の話に戻ってみたくなります。だって現実ばかりだとあまりにも救いがないですからね。

不条理で救いがたい世の中だけど僕らは生きていかなければならない。そんな時、小説っていいんです。クリエイティビティも刺激されますし。単調な毎日を彩ってくれる。それが物語のよいところです。

最近立て続けに小説読んだので、世間の相場なんかと共にご紹介しときます。

目次

ほんとうの花を見せにきた/桜庭一樹

吸血鬼のような特徴をもつ「バンブー」と呼ばれる生物と人間の交流を描いた物語が3篇収録されています。

「バンブー」というぐらいなのでそれは「生きた竹」なんですが、設定だけ見るとさっぱり訳がわかりません。

が、その奇妙な設定をスッと読ませ物語に没入させるところが桜庭さんの腕前。といっても僕は著者の作品は2冊目ですが、前に読んだのはこちらの本がかなりツボりました。

これも奇妙な設定なのですが、両作品に共通するのは友情と喪失です。ベタなテーマを設定の妙でええ感じに仕上げてはります。胸に苦しい余韻を残す読後感がなんとも心地よい。夏の終わりに合うような気がします。すぐ読めますし。

 定価¥1,512 中古¥1~

 なんで中古の価値はないですが一読の価値はありますよ。

 嘘の木/フランシス・ハーディング

 2作目は各所で評判が高かったのでめっちゃ期待して読んだ児童書です。結論から申し上げますと「こんな本読める児童おるんかえ!」というぐらい深いしムズい。

スキャンダルで街を追われたある高名な学者一家。突然死んでしまう父。人間の嘘を栄養にして育つという嘘の木、その真相に迫る娘が主人公です。

読む前から面白さがプンプン匂ってきます。児童小説だからって主人公が天真爛漫な美少女だったりしません。むしろめっちゃダーク。

ファンタジー要素もありますがどちらかというとダークファンタジー(ベルセルク的な…)。それに哲学的だったりミステリの要素が加わって息をつかせません。

はっきり言って大人でもサラっとは読めないと思いますが、前振りのパートが済んだ後はノンストップ不可避。先が気になって仕方ないと思います。

我が子が少年時代にこんな本を読みこなすようになったら恐ろしいですが、できるなら将来感想を語り合いたいですねぇ。

定価¥3,240 中古¥2,000~

まだ新しいということもあって中々価値ありですね。1,000円以下で見かけたら読んでよし売ってよしです(笑)

8月の中古本せどりは復調 FBA納品が活躍

というわけで、長くなりすぎるのでとりあえず2冊にしときます。7月はボロンチョでしたが、8月はマイペースでやってる割に利益が出てます。

思えば先月は面倒だったのでFBAにぜんぜん突っ込んでいませんでした。7月末ぐらいにまとめて放りこんだのが今月売れてる感じですね。

置き場所の兼ね合いもあってやっぱり利益1000円取れる本はFBA使った方がいいのかな。基本的に自己発送より200円値段上げてますが、高くても売れるようです。

と気分よく書いてる今日はなんと久しぶりの売上0円でなんでやねん(*_*)台風で売上も吹き飛んでいったようです。

徐々に雨風が強烈になってまいりました。明日も何事もなく平和に過ごせますように。

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