アトピーは治すより一生つきあう方が楽 ~アトピー生活40年史~ その2
アトピー生活40年。前回は少年期までのお話を綴りました。
アトピーは治すより一生つきあう方が楽 ~アトピー生活40年史~ - 氷河期男の咆哮
ほんと、完全に治ってました。ちょうど10歳から18歳ぐらいまでの思春期の間ですかね。知らない間に症状が出なくなって、自分がアトピーだったなんていうことを忘れていたぐらいです。
戻れるのなら肌の状態だけはその頃に戻りたいです。痒みがない生活なんて嬉しくてたまりません。
これを書いてる最中もまた二の腕から肘の裏が痒いです。アルコールのせいで。
目次
アトピー再発の予兆??
今にして思うと、中学3年生あたりに出始めた花粉症は、その後のいわゆる「大人のアトピー」の予兆だったかもしれません。
僕は当時、サッカー部に入っていたんですが、ある日突然鼻水が止まらなくなって、部活が相当つらかったです。
花粉症という病気がまだ、社会に蔓延する前で黎明期だったんじゃないでしょうか。
うまい具合にまたグランドの片隅にものすげーデカい杉の木があったんですね、これが。
イタズラ大好きな中学生の部活仲間はその木にボールを蹴りつけたり、パイプイスを投げつけたりして花粉を巻き散らかして、花粉に苦しむ人々に追い打ちをかけて喜んでましたよ。
スポーツ中のサラサラ鼻水はまじキツい。ジャージの袖ビチャビチャにして拭うしかないですから。
当時は子どもでしたし、今のようにネットで何でも情報を得られる時代じゃありませんでしたから、アレルギーの知識もさっぱりありません。
今でこそ腸内環境とアレルギーの関係が言われていますが、医療というものは時代によってまったく違うものなんで、まして中学生の僕にはなにもわからなかったです。
なんか、当時のテレビでは「コップ一杯に溜まった花粉が・・・」みたいなことを偉そうに解説してましたけど、この説も今は間違ってるみたいだし。
アトピーも花粉症も同じアレルギー疾患です。今も花粉の時期はアトピーが悪化することが多いですし、そこらへんは密接に関係があるんでしょう。
ただ、この時はまだ、肌には影響が出てませんでしたが花粉症は年々悪化していきました。
1990年初頭の高校生はまだ花粉症の人は少なかったですよ。そんな中、僕は3月~5月にかけて箱のティッシュを机に置いてました。
鼻血が出たときのようにティシュを両鼻の穴に突っ込んでも、あっという間に濡れそぼろで難儀していました。
定期テストなんてもう思考停止。鼻水のことしか考えられないから。最も苦しみを減らす方法が寝ることだったので、タオルを下に敷いてひたすら寝てました。
鼻水もさることながら、目ヤニがひどくて朝起きたら目を開けることができないので、まず水道で目を洗うことから1日が始まるっていう。花粉症はこの頃がピークでした。
というのも、部活を高校生活の途中で辞めたことで一切外で生活することがなくなって、その後の高校生活は、ほぼ「信長の野望ー覇王伝ー」しか思い出がありません。
花粉症は家に引きこもることで改善できたんだと思います。
で、花粉症が落ち着いたのも束の間、その後アトピー最悪期が待ち構えていました。
アトピー完全再発ていうか子どもの頃より悪化
人生で最もアトピーに右往左往したのは高校卒業後、大学に進学してちょうど20歳になった頃でした。
給食によるバランスの摂れた食生活の貯金を10代で使い果たしてしまったようです。おまけに大学時代は今よりもっとアホな生活をしていたので、原因はほぼ特定できます。
- 最悪の食生活
- 不規則な睡眠時間
- 肌ケアへの無理解
以上、3点に尽きます。
偏食が激しい僕がアトピーを抑制できていたのは給食のおかげだったと今でも信じています。
中学生になるとお弁当とパン食が半々、高校では毎日同じものを学食で食べてましたので、野菜なんてほぼ食った覚えがないです。
それでもまだ子どもの間は、家で晩御飯を食べていたのでマシ。大学生になって調子に乗った僕は、バイトと飲酒三昧の生活を送っていました。
週に2~3日は徹夜バイト、寝る間も惜しんでまた日中のバイトに出かけて得たアルバイト代で飲酒というクソみたいな生活を送る毎日です。
ある日を境に全身に痒みを覚え、掻きむしるようになり、それが今現在まで続いています。
アトピーの最もイヤな症状のひとつですが、顔が真っ赤になることです。男といえどもやっぱり顔に出るのはイヤなもんです。
痒いから掻くので朝起きたら顔面血だらけでカサブタだらけみたいな。なんか瞼も腫れぼったくなって、試合後のボクサーみたいになりますし。
起床して数十分すると、毎日全身が世界地図みたいな蕁麻疹が出たりして、この頃は本当にどうしたらいいものか途方に暮れました。
近所の医者に行ったところで、抗アレルギー剤とチューブのステロイドを渡されるだけの時代でしたから。当時は。
こんな治療では良くならなんですよね。絶対。
まとめ
この最悪期の治療やオロオロぶりは長くなりますので、また次回にしたいと思います。
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