氷河期男の咆哮

ロストジェネレーションサラリーマンがお送りする育児、書評、時事情報です。

これからパパになる人、これだけはやめておこう

 結婚→妊娠、初子誕生は、人生において最も幸福を享受できるイベントのひとつです。しかし、子供がまだ2歳にも満たないまま離婚してしまうカップルは少なくありません。ある統計ではその時期の離婚は離婚の総数の3割を占めています。幸せの絶頂の最中になぜ?と思ってしまいますが、現代の子育て環境ではそれは無理からぬことなのです。

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核家族化がもたらすママの孤独

 「こんにちは」と軽くご近所の方へご挨拶という風景も昭和が平成に変わったあたりから、あまり見られなくなりました。核家族が現代の主流であることに加えて、地域のコミュニティ内での繋がりは希薄化。何かしたらおこる「怖いおっちゃん」も安心して家にあがりこめる「近所のおばちゃん」という存在はもはや過去の話、マンガにすら現れなくなったのではないでしょうか。これはすなわち今まで親族や地域ぐるみでやっていた子育てを親が一任されている状況を意味します。父親は働きに出ている家庭が大半ですので、要するに子育ての苦労はママの双肩にすべて覆いかぶさっているのが現代です。

父親になる前にまず棚卸

 赤ちゃんが生まれたら今までのような生活はできません。ママの意向を無視するのなら飲んで帰ることも、一人で映画に行ったりも、買い物へも行けますし、休みの日は家でゴロゴロしてテレビを観たりすることも可能は可能です。しかし、こんなことをサラリと許してくれるママは居ないか、いればそれはただの天使です。家庭によってママのキャパシティも違えば、パパの帰宅時間も違います。「パパもこれをすべき」などと十把ひとからげにできるものではありません。まずパパは自分の今まで当たり前のようにやっていたことをリセットしましょう。野球観戦もゲームもラーメン食べ歩きも一旦りせっとです。そして何を手伝えるかを相談してみましょう。6ヵ月にもなってくると子供はパパのこともしっかり認識してくれるようになります。それに伴ってできることがたくさんになるのです。

スマホはぶち壊してもいいぐらいです

 とりあえずソーシャルゲームをやっている人は引退をオススメします。時間制約のイベントなどがあるスマホゲームと子育ての愛称は最悪です。赤ちゃんは1ミリたりとも自分の予定通りに行動してくれませんから。スマホが気になる人は目の前にいる赤ちゃんをよく見てください。ずーっとあなたの事を見ていますよ。ゲームよりニュースより、もっと大切なことを教えてくれます。

おこってはいけない

 また、耐え忍ぶこともこの時期の父親の任務です。赤ちゃんのママは、哺乳類の他の動物を見ればわかる通り、子を守るために非常に攻撃的になります。それはパートナーである夫ですら例外ではありません。敵と見なされればアッサリと切り捨てられるのもこういった感情の変遷が理由です。逆に言えば、この時期に信頼関係を築くことが後々の家族の土台になるといっていいでしょう。手伝ってもダメ出しされます。口調もキツくなったりするかもしれません。理不尽なこともあるでしょう。でもそれはすべて我が子を大事に思う気持ちからきていることです、パパが怒ってはお終いです。これを機に大きな人間になりましょう。

 部活動を思い出してみてください。いちばんつらい時期を協力して乗り切れば絆は深まりませんでしたか?夫婦も同じです。赤ちゃんはどんどん成長していきます。少しすればご両親に少し面倒を見てもらって夫婦で出かけることもできるようになります。そしてさらに先を言えば、小学生も高学年になってくれば親とベタベタしていることはありません。子育ては一生とはいいますが、結局最後までベタベタ一緒にいるのは夫婦です。子供が生まれた瞬間は、その時を幸せに過ごすための第一歩です。後悔の内容、子供はもちろん母親と全力で向き合いましょう。

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