愛猫の舐め壊し/舐めハゲに困り果てたときにやったこと
猫の「舐め壊し」って知っていますか?「舐めハゲ」といったりもするのですが、過剰グルーミングのことです。僕は2匹猫を飼っているのですが、そのうちの1名がわが家に初子ができた数か月後に舐め壊しの症状が出て半年ぐらい頭を悩ませられました。
目次
舐め壊しとはどんなものか
猫という人は一日中体の隅々まで舐め回して、被毛を常にきれいにしておられます。ビビった時やバツの悪い時とか、ことあるごとにとりあえずどっか舐める。
猫が体を舐めるのは当たり前なのですがストレスやアレルギーをきっかけに異常なほどにグルーミングをすることがあります。
うちの場合は子どもが生まれたことがきっかけでした。「なんか最近いつも腹舐めてんなー」とは思っていたのですが、ある日突然お腹から後ろ足ヒザの内側にかけて毛がツルツルになっていました。
ポーズ的に一番舐めやすいヒザの部分は血が出るほど舐めてしまっていて「いったいどうしたことか」と最初は原因に気づくことができませんでした。
医者 意味なし
何事かと思いすぐに動物病院に連れて行ったところ「アレルギーじゃないかなー」といわれ「注射うっときますねー」と軽ーく1本5000円ぐらいの注射をくらいましたが、1ミリたりとも症状はよくなりませんでした。
それからネットで「猫 お腹 ハゲ」「猫 グルーミング 異常」とかで検索しまくって辿り着いたのが舐め壊しでした。
けっこうお仲間が多くて腹一面ハゲたという飼い主さんは何人かいました。で、原因はだいたいストレスということなんで、うちの場合間違いなく子どもだなという考えに至ったわけです。
対処法その1 服を着せる
ストレスを取り除くといっても子どもを取り除くわけにはいきませんので、いったいどうしたものかと困り果てました。
放っておくと舐めてかさぶたになっているところがどんどん悪くなりますし、で、見ている限りそのせいで本当に痒くなっているみたいで完全に悪循環。
とりあえず舐めるのをストップさせなければということで最初にやったのは腹巻。想像して頂ければわかると思うのですが、猫は体柔らかいのでイヤだとクネクネして一瞬で取っちゃいます。
ならばと服を着せたりしたのですが、服もある程度時間が経ったら抜け出します。それにトイレもしにくいので服は諦めました。
対処法その2 エリザベスカラーを装着する
次に試みたのがエリザベスカラーです。ケガをしたときとかに病院で装着されるあれです。Amazonでポチっとやって、これで安心と思ったのも束の間。
猫の体の柔らかさを舐めてました。確かにカラーを着けていると、前足など口に近い場所は舌が届かないのですが、お腹は楽勝で舐めてました。
戦いは終わりません。今度はカラーにクリアファイルを丸めて切り取ったものを継ぎ足して、自家製ロングカラーを作成しました。
顔にメガホンが着いているみたいな異様な状態でしたが、それでようやく舐めるのをストップさせることができました。
しかし、ばかデカいカラーを装着した愛猫はあっちこっちで「カツーンカツーン」とカラーをぶつけてめっちゃ行動しにくそう。ストレス半端ない。間違いない。
傷が酷くなるのも困るし一体どうすりゃいいんだと実に悩ましかったです。
※改良前のカラー
対処法その3 エサを変えてみる
そんなこんなで試行錯誤しながら半年ほど経ちました。症状はマシになったり元に戻ったりという感じで良くなるということはありませんでした。
巨大カラー生活はお互いに辛いもので、今いちどアレルギー説に立ち返ってみました。アレルギーといえば食べ物です。
その時は知らなかったのですが「穀物フリー」なるエサがあって、アレルギー体質のペットにはいいということを知人に教えてもらいました。
少々値段が高いのですが、これで治るならと試してみることに。いや、むしろ「これで治らなかったら終わりだ」ぐらいの悲壮な気持ちでした。
エサを変えて2か月ほど後、明らかに腹の毛が増えました!それから一進一退はあったものの、やっとのことで過剰グルーミングが終わったのです。
治った原因
果たしてエサがよかったのか、ストレスがなくなったのか、治った明確な理由は今もわかりません。そして、それ以来症状が出ることはありませんでした。子どもも増えましたがそれも大丈夫でした。
ということで、発症の原因はまず間違いなく子どもが増えたことによるストレスと思われるのですが、治った原因はハッキリとはわかりません。子どものいる生活に慣れたのか、エサが合ったのか。とにかく今は機嫌よく毎日過ごしてくれているのでホッとしています。
まとめ
- 病院はムダだった
- 原因は生まれた子供によるストレス
- 服もカラーも余裕で突破する
- グルテンフリーのエサにしたらマシになった
- 治った理由は子どもになれたからなのか?