氷河期男の咆哮

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2018 センバツの主役 大阪桐蔭 根尾昂(ねおあきら)

もうすぐセンバツが始まりますねー。楽しみです。前評判が鬼のように高い大阪桐蔭の連覇はなるのでしょうか?

昨年は清宮君の出場で盛り上がりましたが、今年もいますよ。超高校級のスター選手が。

その名も根尾昂(ねおあきら)君。すばる君ではありませんので気をつけましょう。根尾アルアルです。谷村新司の名曲「昴」をあきらと読んでもいけません。気をつけましょう。

中学生時代から騒がれていた彼も、あっという間に最上級生の3年生。今年が高校ラストイヤーです。

投手に加えて内外野の守備、バッティングも超高校級で二刀流ならぬ、三刀流やら四刀流という言葉が新聞紙面に咲き乱れることでしょう。

間違いなく2018年の高校野球界の主役候補になる根尾君についておさらいしときます!

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※2017センバツ 打席は清宮君です

目次

 根尾昴(ねおあきら)プロフィール

体格は昨年のものなので2018年は少し増えているかもしれません。とはいえ大谷選手や清宮選手のようなガタいのいいタイプではありません。

クサるほどあるYouTubeのプレー集を見ての通り、動きが躍動感に溢れとてもしなやかです。大阪桐蔭の西谷監督はそのプレーを「キューバ人みたいでしょ?」と評しています。


大阪桐蔭 根尾 フィールディング集 ショート センター 89選抜

146㎞ オール5 スキー日本一 中学エピソードが凄すぎる

根尾君は中学3年生のとき、中日ドラゴンズ主催のドラゴンズカップという大会に当時所属していた飛騨高山ボーイズのエース兼主砲として出場していました。

試合が行われていた球場はナゴヤ球場。中日二軍の本拠地です。噂を聞きつけた中日のレジェンド岩瀬仁紀選手、川上憲伸選手もかけつけました。

そこで146㎏の直球、キレキレのスライダーを投げ、打っても走っても両人を驚かせたそうです。中3ですよ?(笑)

近藤真一・井端弘和を担当したドラゴンズのスカウト水谷啓昭は「これまでに見た中学生の中で、根尾君がナンバーワン」とまで言っています。

そしてこのエピソードが付いて回るので根尾君もきっとウンザリしていることでしょう。「親が医者、成績オール5」「スキー男子回転で全国大会優勝」。

この2つが根尾君の存在をより大きなものにしています。文武両道を褒められる甲子園出場校は今までにもありましたが、それが個人として話題になるバリバリのドラフト候補は初めてじゃないでしょうか。

実際、大阪桐蔭の西谷監督は根尾君が将来の夢がお医者さんだったら諦めようと思っていたというエピソードがありますね。

さらにファンを喜ばせるエピソードとして、野球を始めるきっかけとなった兄の根尾学さんも岐阜県の斐太高校の投手として活躍していました。

2015年に高橋順平(2015年ソフトバンクドラフト1位指名)投手がいる県岐阜商業と夏の甲子園をかけた準決勝で対戦し、エースをとして登板して勝利。斐太高校初の決勝進出を果たしています。(付け加えておくと高橋順平は故障のため登板できず)

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大阪桐蔭入学後

大阪桐蔭入学後は層の厚さをものともせず、1年からベンチ入り。秋にはレギュラーを掴んで2017年センバツの優勝時にはマウンドにいました。その夏の大会は仙台育英戦、悪夢のサヨナラ負けは記憶に新しいところ。

最上級生になった新チームでは4番を任されています。センバツ出場をかけた秋の近畿大会では準決勝の近江戦(大5-0近)で投手として16奪三振の快投、決勝の智辯和歌山戦(大1-0智)では優勝を決める決勝ホームランを放ち、まさに大車輪の活躍です。

なのですが!!根尾君の甲子園出場成績は投手としては3イニングしか投げていません。打者としては31打数8安打7打点。打率.258と数字だけ見ると過去の超高校級と比べると物足りない。

それでも各球団ドラフト1位候補として注視していますので、高校野球ファンとして2018年は甲子園で1試合でも多くプレーを見たいところです。

2018年センバツでの見どころ

2018年のセンバツでは大阪桐蔭は優勝候補の筆頭とされています。「高校野球史上最強」とも「銀河系軍団」とも呼ばれていますが、それもそのはず。今秋のドラフト指名候補が6人とも7人とも言われているのですから。

明訓5人衆どころじゃありませんよ。僕の史上最強は元中日の立浪選手が主将として率いた1987年のPL学園。(1998年横浜は松坂がチート過ぎたので)

片岡篤史(日ハム→阪神)、野村弘樹(横浜)、橋本清(巨人)と共に後のプロ野球で一線級として活躍するメンバーを4人を要して圧倒的な強さで春夏連覇しました。それをも超えてしまうのか!?要注目です。

いくら強いといっても前評判通りの結果を出すのが難しい甲子園。そしてスターにはライバルがいてこそ、その存在が高まるものです。

松坂VSPL学園、菊池雄星今宮健太今村猛大谷翔平には藤浪晋太郎。古くは清原を封じ込めた渡辺智男とスターにはライバルがつきものです。2018年も大阪桐蔭を苦しめる選手がきっと現れます。

根尾君のシュアな打撃とパンチ力、華麗なショートの守備は、オールドファンとしては立浪選手を想起してしまいますね。根尾君の方が一回りデカいのでトリプルスリーもあるかということまで想いを膨らませてしまいます。

夢想は高校野球ファンの醍醐味ですから。

管理人の夢想

一流選手がメジャーに流れてしまうようになってから、スター不在の停滞を感じるようになった野球界に突如として大谷翔平という化物が現れ、すべての野球ファンの常識をひっくり返しました。

根尾君もまた旧世代の野球ファンの度肝を抜き、少年たちに夢を与えることができる逸材に違いありません。

中学生の頃から動画をうpされて、あっちゃこっちゃから勝手に期待され、ネットでは医者の息子だ天才だ怪物だと好き放題に言われ、こんなオッサンにも好き勝手に書かれて、受けてきたプレッシャーは想像もできません。

それを乗り越えて結果を出し続ける精神力もさることながら、受け答えのクレバーさは「さすが医者の息子」などと凡人は思ってしまいます。

大阪桐蔭の人気はすごいので平日でも甲子園は満員になるでしょうが、今のうちに遠くからでも見ておきたいですねぇ。野球ファンとしては。

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